窓の断熱リフォームの補助金(先進的窓リノベ2026)は、誰が・いつまでに・いくらもらえる?

冬の朝、内窓を付けた窓の前であたたかく過ごす家族の絵

冬の窓辺の冷えや、夜に響く子どもの声。窓の断熱は、家全体を直さなくても窓ごとに選べるリフォームです。2026年の国の補助の決まりを、公式サイトで確かめてまとめました。

最終確認日 更新

先に結論

  • 申請するのは、事務局に登録した工事の事業者(窓リノベ事業者)です。工事を頼む側が自分で申請することはできません。
  • 2025年11月28日以降に着工した工事が対象です。予約は遅くとも2026年11月16日、交付申請は工事と引き渡しを終えてから遅くとも12月31日までで、予算に達すればその時点で締め切られます。
  • 補助額は窓1か所ごとの定額の合計で、住宅1戸あたり100万円まで。合計が5万円以上の工事が対象です。

申請するのは、工事をする登録事業者

先進的窓リノベ2026事業は、今ある住宅の窓を断熱性の高い窓に替える工事を支える環境省の補助事業で、国の「住宅省エネ2026キャンペーン」の一つです。

補助を受けられるのは、工事をする住宅の所有者等です。持ち主とその家族のほか、借りて住んでいる人も含まれ、戸建てかマンションかは問いません。建ててから1年が過ぎた家か、すでに人が住んだことのある家が対象で、子育て世帯に限らず、すべての世帯が使えます。

手続きは、事務局に登録した「窓リノベ事業者」がすべて行います。登録の無い事業者と結んだ契約は、補助の対象になりません。なお、この登録は国や事務局が優良な事業者と認めたものではない、と公式サイトに明記されています。

頼む側の役目は、手続きへの協力です。事務局の様式「共同事業実施規約」を事業者と取り交わし、本人確認書類を1つ渡します。住民票(マイナンバーの記載が無いもの)、マイナンバーカードの表面、運転免許証などから選びます。

補助金はいったん事業者に振り込まれ、前もって取り決めた方法で頼んだ側に還元されます。工事代金に充てるか現金で受け取るかのどちらかで、現金の場合は交付から遅くとも2か月以内です。

出典:事業の公式サイトほか(最後の「出典」の1〜5・7・8)

いつまでに:着工・予約・申請の順番

対象は、2025年11月28日以降に着工した工事です。着工とは、契約した工事のうち最初の工事に取りかかることで、窓の工事に限りません。契約より前に始めた工事は対象外です。

2026年の事業の流れ(住宅のリフォーム)

  1. 着工の前登録事業者と工事の契約を結ぶ
  2. 着工工事前の写真が必須。撮り忘れると補助を受けられない
  3. 遅くとも11月16日交付申請の予約(任意。着工し、製品が決まった後)
  4. 工事の後工事の完了と引き渡し
  5. 遅くとも12月31日交付申請(引き渡しの後に、事業者が出す)
  6. 交付決定の後1〜2か月で事業者へ振込、その後に還元

公式サイトの「申請手続きの詳細」から。日付はすべて2026年です。

予約は、交付申請の前に予算を一定期間とっておく仕組みです。有効なのは出してから3か月か12月31日の早い方までで、使うかどうかは事業者が判断します。

どの締切も「遅くとも」で、予算に達した時点で受付は終わります。2026年10月21日午前0時の時点で、申請と予約の額は予算(1,125億円)の約30%と公表されています。前の年の2025年の事業は、2025年12月31日で受付を終えました。

交付申請は引き渡しの後にしか出せません。年内に工事を終えられる日程かどうかを、契約の前に事業者と確かめておくと安心です。

出典:事業の公式サイトほか(最後の「出典」の1〜4・7)

いくら:窓1か所ごとの定額を足していく

補助額は、製品の性能と大きさ、工事の種類、住宅の建て方(戸建てか集合住宅か)で決まった定額を、窓ごとに足した合計です。上限は住宅1戸あたり100万円で、1回の申請の合計が5万円以上であることが条件です。世帯の人数や子どもの有無で額は変わりません。

性能は「Uw値」(窓の内側と外側の間の熱の伝わりやすさ。小さいほど断熱性が高い)で分けられます。戸建てで、いちばん上の区分P(Uw値1.1以下)の製品を使った時の、1か所あたりの額は次のとおりです。

工事大きい窓小さい窓
内窓を付ける89,000円36,000円
外窓を替える(カバー工法)188,000円89,000円
外窓を替える(はつり工法)149,000円69,000円

戸建住宅の場合。大きい窓は2.8〜4.0㎡未満、小さい窓は0.2〜1.6㎡未満です。カバー工法は今の窓枠に新しい枠をかぶせ、はつり工法は枠ごと外して付け替えます。中・特大の窓やガラス交換の額もあり、性能の区分が下がると額も下がります。

対象にならない主な工事

ドアだけの交換(ドアは、窓の工事と同じ契約で同時に申請する時だけ対象)、窓の位置を変えたり広げたりする工事、自分で買った製品の取り付けだけを頼む工事などは、原則として対象になりません。

補助額の表や上限は年ごとに見直されていて、2024年の事業では上限が200万円でした。以前の記事や見積もりの数字は、今年の公式の表で確かめ直してください。

書いている私(RYU)の場合

築50年ほどの戸建てを買ってフルリノベーションをした時に、その年の先進的窓リノベ事業を使い、すべての窓を断熱性の高い窓に替えました。手続きは工事を請け負う側が進める仕組みなので、私たちが自分で申請することはありませんでした。

当時の補助額で窓の製品代はほぼまかなえましたが、取り付けの工事費は別にかかりました。断熱材もあわせて入れ替えたので窓だけの効果とは言えませんが、外の音がほとんど気にならず、子どもが夜に泣いても周りに気をつかうことが減ったと感じています。

出典:事業の公式サイト・環境省(最後の「出典」の2・3・6・10)

ほかの補助との併用と、10年間の決まり

同じ窓で、国のほかの補助と重ねて受けることはできません。同じキャンペーンの「みらいエコ住宅2026事業」は壁・床・天井の断熱を含む幅広いリフォームが対象で、窓の製品も一部が対象ですが、1つの窓で両方の補助は受けられません。これまでの先進的窓リノベ事業で補助を受けた窓も対象外です。

市区町村や都道府県の補助は、国のお金が入っていないものなら併用できます。お住まいの自治体の窓口で確かめてください。

補助を受けた窓やドアは、補助事業が終わってから10年間、事務局の承認なく外したり捨てたりできません。家を住宅として売ったり貸したりすることは、この制限から除かれています。ただし引っ越しや、窓を外す解体・改築をする時は、前もって事務局への相談が求められています。

契約の前に、事業者に確かめておきたいこと

  • 窓リノベ事業者として登録しているか(公式の検索ページに載っていない登録事業者もいます)
  • 年内に工事と引き渡しを終えて申請できる日程か、予約をするか
  • 補助額の見込みと、受け取り方(工事代金に充てるか、現金か)
  • 補助を受けられなかった時の負担と、申請の事務手数料の有無

出典:事業の公式サイトほか(最後の「出典」の2〜4・8・9)

書いた人

子育て家族の住まいを、30年のお金で考える。

RYU

築50年ほどの戸建てを買い、自然素材でリノベーションした2児の父です。

  • 工務店と打ち合わせを重ねて、フルリノベーション
  • 窓の断熱リフォームで、国の補助金を活用
  • 数字は国や自治体、メーカーの資料で確認

建築士・宅地建物取引士ではありません。工事や契約は、工務店や専門家に確かめてください。

次に読む

出典(一次資料10件・2026年10月21日に確認)
  1. 先進的窓リノベ2026事業【公式】(一般消費者の方へ・予算に対する補助金申請額の割合〈2026年10月21日午前0時時点〉/2026年10月21日確認)
  2. 同『事業概要』(予算・補助額と上限額・対象期間・還元方法/2026年10月21日確認)
  3. 同『対象要件の詳細(住宅)』(補助対象となる方・既存住宅・対象外の工事・他の補助金との併用・財産処分の制限/2026年10月21日確認)
  4. 同『申請手続きの詳細(住宅)』(窓リノベ事業者・共同事業実施規約・工事の着手・予約・交付申請・振込/2026年10月21日確認)
  5. 同事務局『交付申請等の要件について(交付申請の手引き)』2026年10月16日版(39頁 共同事業実施規約・57頁 本人確認書類/2026年10月21日確認)
  6. 同『対象工事の詳細』の内窓設置・外窓交換(カバー工法)・外窓交換(はつり工法)(性能区分・サイズ・戸建住宅の補助額/2026年10月21日確認)
  7. 環境省『先進的窓リノベ2026事業について』(連携する事業・着工日・2025年の事業の受付終了/2026年10月21日確認)
  8. 住宅省エネ2026キャンペーン【公式】(対象となる世帯・みらいエコ住宅2026事業のリフォームの対象/2026年10月21日確認)
  9. 同『補助金利用を相談できる事業者の検索』(公表を希望した事業者だけを公表/2026年10月21日確認)
  10. 環境省『先進的窓リノベ2024事業の概要』(上限200万円・補助額の例/2026年10月21日確認)